サイバー補導とは

インターネットの、子どもの違法な書きこみへ、警察官がおとり調査で応対し、実際に現場に現れた子どもを補導します。

目次

いつからサイバー補導は始まったの?

2013年から全国の警察で実施されています。

どうしてサイバー補導が始まったの?

思春期の子どもたちは、自分たちだけの閉鎖的な集団を作る傾向にあります。家族から離れて、「僕らの」・「俺らの」・「ウチらの」集まりを求めます。同年代の仲間と過ごすことは、健全な成長の一環です。今後、社会がどのように変化しても、同年代の仲間と青春を送りたいという子どもの願いは、なくならないでしょう。

それでは問題は、子供たちはどこに集まるのか、でしょう。子供たちの交流の場は、大人の目につきやすい物理的な空間から、ネットのサイバー空間へと移行していっているのが、現代社会の傾向です。そこで、これまでの街頭補導に加えて、サイバー補導が始まりました。

犯罪の分析

サイバー補導 警察発表資料

警察庁のデータから、2点が推測されます。

1つめは、女子の犯罪は見えにくい点です。

女子が犯罪をしないというのはステレオタイプ/固定観念です。男子がみな暴力を奮うわけではないように、男子女子と単純に子どもを分類することにも、限界があります。

それでも、目に見える物理的な暴力を選ばないという点で、女子の犯罪は男子よりも見えにくいです。他者の視線が及ばないところでは、犯罪に誘惑されやすい性質があると考えられます。

2つめは、女子は他人を攻撃するのではなく、自らを貶めようとする点です。

初犯の割合が多いことから、お金を目的として常習的に書きこみをする者は、少数です。好奇心や、もしかすると居場所のなさなどが原因になっている可能性も否定できません。いずれにしても、加害の意思よりは、適切な意欲・目標が持てない気持ちが先行していると考えられます。

流行の魅力 「みんなが持っているから、わたしも欲しい」

固定電話、ポケベル、携帯電話、スマートフォン、SNSなどの新商品が発売されれば、子どもたちは大人よりも早く利用したがります。新しい通信手段は、便利さに加えて、流行商品という魅力で、まずは子どもたちを惹きつけます。

私的時空の発生 「友達づきあいが悪くなるから、買って」

さらに、メディアそのものに、自分だけの私的な空間を生みだす性質があります。

例えば、電車内において、携帯電話のおしゃべりに夢中になることは、電車という公共空間と、おしゃべりという私的空間を、混乱させます。そしてこの混乱自体が、ひとつの面白い体験として、子どもを刺激します。新しい通信手段は、便利なだけではなく、自分だけの私的な時間と空間を演出するものとして、魅力があります。