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世界大学ランキングは3種類
世界の高等教育機関(いわゆる大学の正式名称)の、ランキング発表は、主要なもので3つあります。
ランキングの指標(どのような指標が採用されるの?)
研究評価(英:academic reputation)は、主に学術分野の研究者からの評価です。研究者同士の評価なので、ジャーナリズムや広告には動じない評価でしょう。
教員生徒比率(英:faculty-to-student ratio)は、教員と生徒の比率です。教員1人当たりの生徒数が少ないほど、優れた教育ができると考えられています。
論文引用数(英:cited publications)は、論文が引用された回数です。
企業評価(英:employer reputation)は、主に企業の経営・人事からの評価です。研究評価と企業評価に、差のある大学を探してみるのも、面白いかもしれません。
海外学生比率(英::ratio of international to native students)は、学生の出身国の割合です。多様性(英:diversity)を理想とする価値観からは、日本の弱点だと報道されています。ただし、やみくもに国際化すれば良いという意見も、根拠が薄いです。
産業収益(英: industry income)は、経済的な影響力です。経済的に割りあわない基礎研究が、何十年も後になって、莫大な収益機会を生むこともありますので、なかなか難しい指標ではあると思います。
ランキングの影響(誰を変えるの?)
意思決定に、影響を与えます。10代の学生の進路、企業の人事、教育政策、などへの影響が考えられます。
ランキングの今後(どうなっていくの?)
今後は、分野が詳細になり、各種の指標も増えていくはずです。現在でも、学部ごとにランキングを作成したりはしています。
入試における偏差値は、純粋に教材分析の視点から、作成されています。偏差値以外にも、大学の予算規模、研究力、満足度、年収への影響、デジタル化、広告費、アルバイト学生比率、などのジャーナリスティックな方向へ、調査は拡大していくはずです。
ランキングの活用(どう付き合うの?)
日本国内のメディアだけではなく、英米系・中国系のメディアの調査が入ることで、情報が洗練されていくはずです。
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