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どうやって反抗期を乗り越えているの?
反抗期の対処法のうち、子どもの安定した生活習慣について、考えていきましょう。
習慣は失われない
反抗期になっても、それよりも前の年齢で、子どもに身についた習慣は、失われません。
行動が習慣として、子どもにしっかりと板に付いているかどうか、確認してみましょう。
社交性(コミュニケーション)
他人から挨拶されると、挨拶を返す(他人に反応でできる)。
場面を選んで正しい言葉を遣う。
親ときちんと交渉して約束を守る。
嘘をつかない。
不正を嫌う。
身だしなみ
衣服と持物を管理する。
外から帰ったら手を洗う。
身の回りを清潔に保つ。
計画性
宿題をきちんと終わらせ、提出物を用意しておく。
本・ノート・学校のプリントなどを整理整頓しておく。
物をていねいに扱い、長持ちさせる。
生活習慣が学習の土台
以上のような習慣が、反抗期に入る前に確立できていれば、反抗期が始まってからも、子どもの生活・学習にぶれが少なくなっています。
反抗期は、急激に身体・精神が変化する時期ですが、子どもは無軌道に行動しているのではなく、それまでの積み上げてきた習慣を、子どもなりに変化させて、行動に移しています。
したがって、習慣の土台が堅固であればあるほど、反抗期の子どもの行動は、悪い方へ向かいにくくなっています。
子どもの習慣はまわりの人間から
それでは、どうすれば子どもに良い習慣を与えることができるのでしょうか。
子どもは、まずはまわりの人間の真似します。子どもがじっと他人を観察するのは、真似するためです。他人を手本として、自分の行動を変化させていきます。
歴史に学べば、孟母三遷の教えには、子どもの孟子が、隣近所の人間の行動を真似をして、孟子の母が心配する場面が描かれています。
脳科学に学べば、ミラーニューロンの存在は、模倣が人間の生まれ持った能力であることを示しています。
まわりの人間とは誰か?
子どもはまわりの人間の真似をしますが、それでは、まわりの人間とは、誰のことなのでしょうか。
もっとも身近にいるのは、まずは家族や隣近所の人間でしょう。さらに、学校や習い事の交友関係も含まれます。
ちなみに、テレビの映像や雑誌の写真などの、現実に会ったことがない人間でも、同じように真似します。むしろ、現実の人間関係が希薄な子どもであればあるほど、メディアの演出を、そのまま模倣しやすい傾向があります。
メディアの世界と生活の世界
子どもは、メディアに演出された世界と、現実の生活世界を、区別できています。区別ができたとしても、やはりメディアの世界から現実の世界へ、影響を受けています。
メディアと生活世界がどのような関係にあるのか、理解することは、現代社会の教養といってもいいでしょう。
テレビ・インターネットなどのメディアを、現代社会の教養として積極的に活用する立場もあれば、シュタイナー教育のように、子どもの発達の障害になるとして、幼児期には見せるべきではないとする立場があります。
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