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どうやって反抗期を乗り越えているの?
反抗期の対処法のうち、子どもの自己主張の場所をを見つけることについて、考えていきましょう。
自己主張の場所
反抗期の子どもと保護者が、円満な関係を結ぶためには、子どもが自己主張できる場所を、持っていた方が良いでしょう。
保護者の力を借りずに、自らの力で物事を成し遂げ、自らが主張できる世界が持てれば、保護者に反抗する理由はなくなります。
反抗の理由
反抗期の本質で触れたとおり、反抗期の子どもは、自らの世界の確立を邪魔するものを、攻撃しようとします。保護者と子どもの争いを避けるためには、子どもが自己主張する場所を、理解しておきたいです。
生活や学業においては、子どもの意見を鵜呑みにはできず、どうしても保護者が介入しなければいけない部分もありますが、そうではない部分もたくさんあります。
例えば、クラブ活動や友人関係などで、子どもが活躍している姿が見えれば、尊重してあげてください。そこで力を発揮することができれば、わざわざ家に帰ってきて、保護者へ反抗するよりも、外に出て、自分の世界を作っていこうとするはずです。
外の世界との接点を広げる
すでに活躍できる場所があり、自分の世界を確立できている子どもはよいとしても、自己主張のできる場所のない子どもには、どのような対策があるのでしょうか。
ひとりひとりの子どもの資質に合わせて、丁寧に見ていくことはもちろん必要ですが、多くの子どもに当てはまるのは、外の世界と接点を広げることではないでしょうか。
もし学校が面白くないと子どもが感じているのなら、習い事・地域活動・留学・旅行などを通じて、子どもの視野を広げておくことも、有効な対策です。
子どもが自分らしくいられる空間を指して、特に「居場所」という言葉も、現代社会に生まれています。
最後は自分の力で
子どもが外の世界で活躍できるように、環境を整えたり、手を貸したりすることはできますが、すべてを助けてしまっては、子どもが自立できなくなります。子どもが自らの活動の成果に、いつまでも自信が持てないままになってしまいます。
このようなジレンマは、現代社会では珍しくありません。子どもを安全に保護したい気持ちと、子どもの自立を促したい気持ちが、ぶつかってしまい、判断に迷いがちです。
そこで、判断の目安として、それまで黙っていた子どもが言い返してきたり、こだわりを強く自己主張している分野があれば、保護者がゆっくりと手を引いていくべきでしょう。
反抗期は、見方を変えれば、保護者と子どもの関係を変える、絶妙な合図とも考えられます。
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