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高校受験 模試とは
高校受験の本番に向けて、受験生は、模試を活用します。
模試(もし)は、模擬試験(もぎしけん)の略称です。よく目にするのは「〇〇模試」という名称で、それぞれの教育機関が開催しているものです。
以下では、高校受験の模試について、基礎知識を確認しましょう。
記事更新2018年02月14日
模試の役割
模試は、3つの役割があります。学力分析・偏差値・志望校判定、の3つです。
学力分析は、生徒が、カリキュラムをどこまで履修し、定着ができているかを、分析してくれます。
偏差値(へんさち)は、模試の受験者全体のうち、どこに位置するのかを、知らせてくれます。平均点を取ると、偏差値は50になります。
志望校判定は、志望校に合格できる可能性を知らせてくれます。判定は、「A判定」「B判定」とランクで表示される場合もありますし、「〇〇%
と数値で表示される場合もあります。
模試と学校テストの差
模試は、学校の定期テストと、異なります。模試の方が、受験の本番に近くなるよう、設計されています。
出題範囲について、学校の定期テストは、2か月から3か月の学習内容に、限定されています。対して、模試は、中学校の学習内容が、より広い範囲で出題されます。
品質について、学校の定期テストは、差があります。なぜなら、学校の定期テストは、担当の先生によって作成されます。担当の先生は、新卒の経験の浅い先生から、ベテランの先生までいらっしゃいます。対して、模試は、テストの専門家によって作成され、一定の品質を維持しています。
模試の重要性
模試は、受験生の進路にとって、重要な資料となります。学校の成績も、もちろん資料としては役に立ちますが、模試の成績は、より直接的です。
模試の受験者は、同じ学校の生徒に限定されず、広く地域から参加します。模試の受験者は、そのまま本番での受験者になる可能性が高いです。したがって、模試の成績は、本番の成績をより反映しやすいと考えられています。
さらに、模試は、本番とそっくりになるように、出題形式が設計されている点も、重要です。
学校の定期テストは、あくまで日々の学習を測定するものです。受験に向かっては、本番と同じ条件で、しっかりと学力が測定できる模試を選んでおきたいです。
模試の種類
高校受験の模試は、公立高校・私立高校・難関校、の3つの区分で考えられています。
模試は、本番の受験を想定して設計されていますので、受験区分に合わせて、模試の種類も区分されています。
公立高校への模試
公立高校への模試は、都道府県単位で、開催されています。
科目数は、5科目(数国英理社)の高校が、主流です。
出題範囲は、文部科学省のカリキュラムに沿って、教科書の内容からです。
また、公立高校の合否判定は、模試の得点に加えて、調査書(内申点)も合計します。模試によって、判定を出してくれる模試もあります。
さらに詳しい記事はこちらにまとめてあります。
私立高校への模試
私立高校への模試は、地域を限定せず、広く開催されています。
科目数は、3科目(数国英)の高校が、主流です。
出題範囲は、それぞれの私立高校の個性が発揮されており、個別の対応が必要となります。公立高校と重なる部分もありますが、まったく同じではありません。
難関高校への模試
難関高校向けの模試は、それぞれの教育機関が、独自に開催しています。受験者は限定されるため、小規模なものが多いです。
出題範囲は、独自の内容となります。一般の模試では測定できない、より高度な学力が測定されます。
有意義に活用するためには、あらかじめ、学習方法・出題範囲を理解しておきたいです。
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