英語試験のまとめ

名称 語彙 思考力 学校英語との相性 海外評価 主催
英検® 英語検定協会
TEAP® 英語検定協会
TOEFL® ETS
TOEIC® ETS

記事は2017年01月時点のものです

目次

英語試験の乱立(生徒・保護者の視点から)

日本国内では、英語試験が数多く実施されており、どの試験を受験すべきか(あるいは、どの資格を取得すべきか)と、相談を受けます。それぞれの試験の特徴は、生徒・保護者の視点からは、いまいち明確ではないのかもしれません。そこで、受験者数の多い4つの試験(英検・TEAP・TOEFL・TOEIC)について、まとめておきます。

国内団体(英検・TEAP)か? 海外団体(TOEFL・TOEIC)か?

英語試験は、主催団体から、2種類に区別できます。

1つめが、国内団体の試験で、英検とTEAP(ティープ、と呼ばれています)が、該当します。英検とTEAPは、ともに、日本英語検定協会が主催しています。

2つめが、海外団体の試験で、TOEFL(トフル)とTOEIC(トーイック)が、該当します。TOEFLとTOEICは、ともに、アメリカの団体であるETS(Educational Testing Service)が主催しています。

日本の学校のカリキュラムに準じているか?

英検とTEAPは、文科省の英語カリキュラムに準じており、日本の学校で英語を勉強しながら、その延長で、受験しやすくなっています。日本語を第1言語として、英語を第2言語として、学んでいく人間への配慮が(教育現場の人間の目からは)随所に見られます。

教材分析の視点から、文法の単元では、学校進度と試験内容が一致しており、「まだ学習していないところ」が出題されないように、設計されています。学習の定着をていねいに確認していく、東アジア型モデルの優れた試験と考えられます。

対して、TOEFLとTOEICは、米国のETSが主催し、日本の学校の英語カリキュラムには準じていません。日本国内で第2言語を学ぶためではなく、英語圏の機関の人材選抜に供するために、まずは設計された歴史があります。

教材分析の視点からは、文法の単元では、ひととおりの文法の履修を終えていることを前提にしており、第2言語の習得という点では、やや荒く文法を扱っています。さらに、語彙(単語)の単元では、日本の学校制度では扱わない語彙も、含まれています。したがって、TOEFLとTOEICの学習には、日本の学校とは異なる、独自のカリキュラムが求められています。

英検とTEAPはどう違うの?

英検とTEAPは、ともに文科省の英語カリキュラムに準じている点は同じです。しかし、英検が広く英語の学力を評価しようとするのに対して、TEAPは大学受験のために、設計されています。これまで、同一日時に実施されていた大学受験の英語試験を、時期をずらして、早めに受験できるようにしています。大規模な試験の負担を軽減するために、多くの私立大学がTEAPを導入している実績があり、この傾向は続きそうです。

TOEFLとTOEICはどう違うの?

TOEFLの内容のうち、ビジネス分野で必要とされる内容を抽出したものが、TOEICと考えると、見通しが良くなります。もともとの経緯として、TOEICは、日韓企業が、非英語圏出身者のビジネスでの英語能力を評価するために、策定されました。用途は限定的です。したがって、海外の機関からはTOEFLの方が有名です。

教材分析の視点からは、TOEICは英語の形式的な理解だけを求めており、「ビジネスでだけ英語を使う」人間に向けて、設計されています。きちんとした語学としての英語を学習するには、不適です。

その証拠に、TOEFLが4技能(読む・聞く・書く・話す)での受験を必須としているのに対して、TOEICは2技能(読む・聞く)だけの受験も可能としています。さらに、TOEICが満点でも、英語の文章が書けず、話せない人間も存在しています。

ちなみに、2016年度からはじまった東京大学の推薦入試においても、「学部が求める書類等に記述した語学検定試験」について、TOEFLを挙げていましたが、TOEICは挙げられていませんでした。

目的と主体性

「それで、わたしはどの試験を受けたらいいのですか?」という質問には、とびっきり、困ります(笑)。21世紀のカリキュラムにおいては、主体性が、大事になります。(意欲と欲望は、自己が明確になるときに発生します)

まずは、「あなたがどうなりたいか」によって、試験を分類してみます。

あなたが「海外留学したい」のであれば、「TOEFL」を学習していくことをおすすめします。

あなたが「18歳以下で、日本の大学に進学したい」のであれば、「英検とTEAP」を学習していくことをおすすめします。

あなたが「18歳以上で、日本の企業に就職したい」のであれば、「TOEIC」を学習していくことをおすすめします。

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