全国学力調査

名称 対象 調査学力 主催
TIMSS 小4・中2 基礎学力 IEA
全国学力調査 小6・中3 基礎学力 文科省
PISA 高1 応用学力 OECD
全国模試 主に高3 合否判定 大手予備校

記事は2017年06月時点のものです。

目次

日本の10代の学力はどれくらいなの?

日本の10代がどれくらい賢いのか、4つの大規模試験によって、調べられています。

国内試験では、全国学力調査(日本政府・文部科学省)と全国模試(民間・大手予備校)があり、国際試験ではTIMSS(IEA)とPISA(OECD)があります。それぞれの特徴について、理解しておきましょう。

TIMSS

IEA(The International Association for the Evaluation of Educational Achievement / 国際教育到達度評価学会)が実施しており、日本の一部の学校が参加しています。

調査学年は、小学4年(10歳)と中学2年(14歳)で、4つの試験のうちでは、もっとも早い年齢での調査です。科目は算数(数学)・理科が中心で、試験構成は、基礎学力の確認のためのものとなっています。

10歳・14歳といえば、算数・理科のカリキュラムの進度に、ある程度のまとまりが出る段階です。日本の標準的な学校カリキュラムと相性が良く、日本は(他の儒教国家とともに)毎回、好成績を残しています。

TIMSS 2015結果
中2数学(39ヵ国)
シンガポール621点1位
韓  国606点2位
台  湾599点3位
香  港594点4位
日  本586点5位
中2理科(39ヵ国)
シンガポール597点1位
日  本5712位
台  湾569点3位
韓  国556点4位
スロベニア551点5位

全国学力調査

日本政府(文部科学省)が実施しており、ほぼすべての公立学校が参加しています。

科目は2科目(国数)が中心ですが、英語も近々追加されます。試験内容は、基礎学力の確認が中心であり、学校の授業がどれだけ定着しているかを、測定しようとしています。調査学年は、小学6年(12歳)と中学3年(15歳)です。

また、生徒の家庭への調査も合わせて実施しており、学力だけでなく、子どもの生育環境について、広く考えられる調査となっています。日本の子どもの平均値について知りたい場合に、有効です。なお、公立学校では、民間の業者試験が停滞しているので、貴重な調査といえます。

全国模試

日本の民間企業(大手予備校)が実施しており、自由参加ですが、参加者数は10万人(参考18歳人口数)を超えるものもあり、実質的には大学受験の合否について、高い精度を示します。

科目については、各大学の入試にしっかりと対応し、ほぼすべての科目の模試が準備されています。試験内容は、受験者層にあわせて、偏差値区分が明確になるように、設問の難易度が段階的に調整されています。

実施は、年に1回きりではなく、数回と頻繁なので、受験の合否を占うだけではなく、子どもの学習効果を測るのに最適です。

PISA

OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development / 経済協力開発機構)が実施しており、日本の一部の学校が参加しています。

科目は、読解力(国語)、数学リテラシー(数学)、科学リテラシー(理科)、問題解決能力、金融リテラシーと、独自の構成をしており、実社会で役に立つ能力を測定するという価値観を、前面に打ち出しています。調査学年は、高1(16歳)です。

TIMSSとPISAは、試験内容に差があり、測定される学力も異なっています。単純に比較できるものではありません。(一般向けのメディアでは、まとめて「日本は何位」と端的に報道されやすいので注意が必要です)

PISA 2015結果
読解力(70ヵ国)
シンガポール535点1位
香港527点2位
カナダ527点3位
フィンランド526点4位
日本516点8位
数学(70ヵ国)
シンガポール564点1位
香港548点2位
マカオ544点3位
台湾542点4位
日本5325位

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