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暗記とは
暗記(英:rote learning)は、学習者が物事を覚えることです。教材がなくとも、内容を思い出せるようになれば、「暗記した」と言われます。
教育学の言葉を用いれば、暗記は、物事を長期記憶として覚えることになります。短期記憶は、暗記とは呼ばれません。
暗記は学習の土台
学習の土台は、まずは物事を素直に覚えていくことにあるので、暗記は大事です。
暗記への批判
学習方法としての暗記は、2つの点で、批判されがちです。
1点めは、暗記の量が、学習者には多すぎる場合です。暗記の量についての批判は、詰め込み教育とも呼ばれます。
2点めは、暗記の質が、物事を形式的にだけ理解しており、本質的な理解ではない場合です。暗記の質についての批判は、丸暗記(まるあんき)とも呼ばれます。
暗記への批判の検討1 (暗記の量が多いと悪いのか?)
1点めの暗記の量についての批判は、知識の量そのものよりも、むしろ、学習者の計画能力に原因があることが多いです。
例えば、1月で100語を覚えなければいけない場合、日々に小分けにして暗記していけばよいと、合理的には判断できます。
しかし、仮に合理的な判断ができたとしても、生活に計画を立てて、実行する能力も、併せて求められます。
学習者に計画性がない場合、時間に追い詰められた挙句に、「暗記の量が多すぎる」と批判しがちです。
この視点は、暗記する能力と、学習者の計画する能力が、結びついていると考えます。
暗記への批判の検討2 (形式的な暗記は悪いのか?)
2点めの暗記の質についての批判は、的外れです。
物事の理解には段階があり、人間はまずは形式的な理解をして、それから、本質的な理解をします。形式的な理解なしに、本質的な理解があるとは、順番として考えられません。
この視点は、形式的な理解を建物の1階、本質的な理解を建物の2階、と考えます。
「暗記が形式的」だから「学習しない」という批判は、別のところに不満があることが多いです。
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