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>言葉能力はどうやって発達していくの?(ことばの木)

知能と言語能力

知能は、いくつかの因子から構成されていますが、そのうち言語能力は、動物と較べて、人類の方がはるかに発達しています。
人間の社会においても、言語能力は賢さの象徴とされています。例えば、「2か国語や3か国語が話せる」ことは、どこの国や地域にいっても、素晴らしいと普遍的に評価される能力です。
また、学校教育では、子どもの言語能力の発達を、カリキュラムの目標としています。
さらに、21世紀の情報社会において、言語を正しく読解し、適切に発信できる能力は、ますます求められています。

言語の発達(ことばの木)

以上のように重要な人間の言語能力ですが、生まれた段階ではほとんど発達していません。子どもの泣き声は、言葉と考えられなくもないですが、社会が求める水準からは遠いものでしょう。
人間の言語能力は、時間とともに成長していきます。その成長を見やすい図式にすると、以下の「ことばの木」になります。
代替テキスト

言語能力とは何か?

言語の能力とは、単純に語彙(ごい)が多いことではありません。
例えば、言葉をたくさん知っている「物知り」な人でも、「文章が書けない」場合があります。また「文章を覚えられる」人でも、「文章の構成ができない」場合があります。
言語能力とは、具体と抽象、単語と文章、要約と構成などの、言葉の持つさまざまな性質を扱う能力をまとめたものと考えられています。

具体と抽象

具体(ぐたい)は、五感を通して理解できるものです。言いかえると、形があって、目に見えるものです。例えば、電車やバナナは、形があって、目に見える具体的なものです。
対して、抽象(ちゅうしょう)は、五感だけでは理解できないものです。言いかえると、形がなくて、目には見えないものです。例えば、平和や友情は、形がなく、目に見えない抽象的なものです。
人間は、まずは具体的なものの名前を覚えて、それから抽象的なものの名前を覚えていきます。

単語と文章

単語は、ひとつの言葉です。対して、文章は、単語が集まったものです。単語と文章は、別のものです。
単語がわかっていて文章が読めない人はいますが、文章が読めて単語がわからない人はいません。したがって、人間はまず単語を覚えて、それから文章が読めるようになります。

要約と構成

要約は、ある文章を、別の文章に短くまとめることです。言葉と文章のしくみを理解していないと、要約ができるようになりません。
対して、構成は、ある文章を、別の文章と結びつけることです。言葉と文章のしくみに加えて、何を書くべきか判断する能力がないと、構成はできません。
要約ができて構成ができない人はいますが、構成ができて要約ができない人はいません。したがって、人間は要約する能力が発達したあとに、構成する能力が発達すると考えられます。