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演習問題 過労死

日本の広告代理店・電通(創業1901年)は、新入社員の24歳の女性を過労死自殺させたとして、東京簡易裁判所に起訴され、有罪判決となった。

自殺前の彼女は、ツイッターで、以下のように述べた。

「就活してる学生に伝えたいことは、仕事は楽しい遊びやバイトと違って一生続く「労働」であり、合わなかった場合は精神や体力が毎日磨耗していく可能性があるということ」

上記の事件について、以下の4点に注意して、論述しなさい。

現実と理想の差はどこで生まれるのか?

1点めは、彼女が就職した企業を「合わなかった」と感じている点だ。

実社会での仕事が、就職に先立って、自分に合うか合わないか、彼女は見抜くことができなかったのだろうか。

もし見抜けなかったのであれば、それは個人の問題(彼女の資質)なのだろうか、それとも社会の問題(企業制度)なのだろうか。

個人の問題と社会の問題の、両方から、400字以内で論述しなさい。

特殊な事例か? 普遍な事例か?

2点めは、彼女以外に、長時間労働によって自殺しなかった人間がいる点だ。

自殺しなかった従業員と彼女とは、どのように異なっていたのだろうか。

個人の問題(彼女の資質)として、400字以内で論述しなさい。

資本主義の私企業の性質

3点めは、企業が、従業員へ、高い給与を支払うことには理由がある点だ。

経済学で学ぶように、私企業は利益を求めて、市場競争に勝つために、効率的で品質の高い財・サービスを提供する。

市場競争に勝つために、企業は従業員に長時間労働を求めてはいけないのだろうか。もし企業が競争に勝てずに倒産した場合、そもそも従業員自体が雇用されなくなってしまうのではないか。

社会の問題(企業制度)として、800字以内で論じなさい。

なお、「資本家と労働者の利害対立」という用語を、必ず1度は用いなさい。

理性と情動の理解

4点めは、現代世界をを正確に知るためには、理性(英:reason)と情動(英:emotion)の両方の能力の理解が、求められている点だ。

理性の正しい用法・感情の正しい用法、をそれぞれ子どもたちに教授しているカリキュラムも、世界には出現してきているが、日本の公教育では、未対応のままである。

理性と情動に訴えるメディアの性質を理解するためには、どのような教育が有効なのだろうか。

社会の問題(教育制度)として、800字以内で論じなさい。

なお、「広告技法」という用語を、必ず1度は用いなさい。

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